【薬剤師が分かりやすく解説】AGA ガイドライン ~病態編②~

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今回もよろしくお願いします。

AGA 病態②という事で、『脱毛の様式』について書いていきます。

よく『てっぺんから』とか『前から』とか『生え際から』って言っているやつですね。

医師が診断に使う明確な分類もあります。

ガイドライン記載では、

 わが国では男性型脱毛症の分類として緒方の分類,欧米では Norwood の分類があるが,現在わが国ではNorwood の分類に高島分類の頭頂部が薄くなる II vertex を加えた分類が広く使用されている。

と記載されています。

日本では、Norwoodの分類(下のハミルトン・ノーウッド分類)を修正した『高島分類』が広く使用されています。

引用:アンファーストア

脱毛が進行し始めた部位によって、『頭頂部』、『生え際』、『前頭部』で分けられて、そこからの進行具合で右に進んでいくイメージですね。

それぞれの型についての説明は下の通りです。

Ⅰ型脱毛が始まっていない状態
Ⅱ型生え際から進行し始めた状態
Ⅱ型(Vertex型)生え際からの進行に加えて、頭頂部がO型に脱毛してきた状態
Ⅲ型生え際から徐々に進行が目立ってきた状態
Ⅲ型(Vertex型)Ⅲ型の状態に加え、頭頂部がO型に進行してきた状態
Ⅳ型生え際から頭頂部にかけて進行した状態
Ⅴ型生え際から頭頂部にかけて進行し、繋がっている状態
Ⅵ型全体的にかなり進行している状態
Ⅶ型Ⅵ型よりさらに進行している状態
引用:アンファーHP

日本人は、頭頂部から薄くなる『Ⅱ vertex』が多いようです。

考えてみると確かに頭頂部から薄くなっている人は多い気がしますね。

あと、こういう分類は医師が診察の時に使用するツールになります。また、それだけではなく『髪の根本の状態』や『髪の密度』も鑑みて診断しています。

ですので、ご自身の進行具合を知りたい場合は、専門の医師に診てもらうのが一番正確ですね。

ミノキシジルは市販で買うことができますが、デュタステリドやフィナステリドに関しては、処方箋医薬品となり、基本的には医師の処方が必要な薬剤ですので、治療の始める時には一度医師に診てもらう方が無難だと思います。

という事で、今回はAGAの病態(特に進行様式)について解説してきました。

次回からはいよいよ治療についての内容に移っていきたいと思います。

どうぞお楽しみに!!

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